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Archive for 2013年1月

デニムという生地そのものの風合いが自分的にはとっても好みだけど、いわゆるブルージーンズじゃなくてヒッコリーストライプが好き。

最近のいろいろを思いながら、自分がここで生きてゆく為に必要な道具…について
あれこれ考えてみると、服というもっとも「身」に近い道具の大切さに気付く。
きまった休日があるわけでもなく、することもその時々でまったく異なる自分の場合、ほとんどすべてがWorkということであって、そんな自分という身にまとうう服はみなワークウェア…作業着ということになろうか…自分の持っている服の大半は次から次へとワークウェアになってしまっている。

“ヒッコリー・ストライプ・デニム”の名前の由来は、クルミ科のヒッコリーという樹からきているそうだが、実際その樹がどれなのかは知らないままだった。

ピスと一緒に森から運び出す薪。
それらの薪はこの小さな森の中で、風や雨で倒れてしまった風倒木を片付けながら切った薪だ。
樹を切り倒して薪にするのではなくて、既に倒れてしまっている樹を薪として使わせてもらっているので、もう既に樹皮は剥がれているものも多く、自分には樹種を特定できないままのものもたくさんある。
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山の北側の森で十分に間伐されているわけではないようなこのような森の木は、太陽の光を求めて細く高く伸び、私たちの身長のはるか上で枝葉をつける。
この森の中でもひときわ高くまで伸びている樹がある。
でもそれだけに風や雨の被害も受けやすいのだろう…。
表土が薄いこの土地、数年前の台風の時に随分とたくさんのこの樹が根元から倒れたようだ。
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クルミの一種だとは思っていたのだけれど、割ってみると薄っすら赤い木目はとても美しくて、薪にして燃やしてしまうのはもったいないなぁ…といつも躊躇していた。
ふとその樹のことがつい気になって調べてみると、どうやら個の木は、北アメリカ東部原産の同属の落葉中高木 オバリスヒッコリー(Carya ovalis) らしい。
英語名だと、 Red Hickory(レッドヒッコリー)又は Sweet Pignut Hickory(スウィート・ピグナット・ヒッコリー)というらしい。
…たぶん。

この樹の木目に由来すると言われている、ヒッコリーストライプデニム。
1927年 H.D.Lee社が「ヒッコリー・ストライプ・デニム」と命名し販売したのが始りだそうで、汚れが目立たず、伐採職人達の作業服として人気を得たそうだ。

ヒッコリーストライプデニムを着て、森でヒッコリ―の木を切る…
かつての森の職人たちの笑い声が聞こえてきそう…。

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2013

この世を一年生きれば一つずつ歳を増すのがあたりまえ
…とはいえ、ついにここまで来たか…という想いは拭えない今年。

年末年始が好きじゃない自分。
追いまくられるのはなによりも嫌い…できることなら年末年始は冬眠でもしてやり過ごしたいと思うそのくせ、冬好きな自分にとっては冬眠して冬が短くなってしまうのは困る。
それが何であれ、自分をやる気にさせるものがある…ってことはありがたい。
ほんとうの冬の過酷さを知らぬ者の戯言だと叱られるかもしれないが、どうにも好きになれない年末年始を冬眠せずにいられるのは、やはりこの冬のおかげだと思う。

我が家の冬の暮らし…マゼコゼの冬に薪ストーブは欠かせない。
マゼコゼのメイン暖房は、このあたりの山間部では定番の薪ストーブ…“時計型ストーブ”を自分で改造した薪ストーブ。
燃料を少しでも節約するため=「煙を燃料として燃やす」為に、「ロケットストーブ」と呼ばれる燃焼構造を市販品の時計型ストーブの中に組み込んだ。
なので、“時計型ストーブ改ロケットヒーター”
自分をやる気にさせるもの…冬がそれであることは確かだけれど、“時計型ストーブ改ロケットヒーター”を使い始めて4シーズン目…この薪ストーブと冬完全に一体化してしまったようだ。

…ということで、マゼコゼでは1月を
「Rocket Stoves & Biomass Cooking Stoves」月間とし、

『なぜいまロケットストーブなのか?』 …についてを、
RIKI-TRIBAL Sustainable Art Works的にご紹介したいと思います。
なにぶん急な思い付きでもありますので、内容は不安定だとは思いますが、私…小池マサヒサが「ロケットストーブに出会い、関わり、つくってきたことで見えること…について皆様と一緒にお話しできたら…という緩い企画です。

マゼコゼで稼働中の“時計型ストーブ改ロケットヒーター”の見学はもちろん、場合によっては、このストーブを使って、は釜でご飯を炊いてみると良いかもしれませんね…。
自分的には、ここ最近ロケットストーブに似た“TLUDストーブ”大注目中で、現在設計中の住宅にはこのTLUDストーブをキッチンの調理用に是非使いたい…ともくろみ中。このTLUDストーブの試作品もご覧いただけます。
もちろん、火をつけてお湯を沸かして、それでコーヒー飲みましょう。

寒さを感じたら…、冬が好きな方、是非マゼコゼにお出かけ下さい。

『RIKI-TRIBAL Sustainable Art Works 的 Rocket Stoves 2013』

場所 : 図書館・ギャラリー マゼコゼ
日  : 2013年 1月中
時  : 12時~18時
(土・日 お休み)

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宮沢賢治が花巻農学校教諭を依願退職し、「羅須地人協会」を設立したのは、賢治が三十歳になる1926年(昭和元年)
郷土である岩手の疲弊した農村の全体の活力を向上をはかろうと考えた当時の賢治の思想は、「農民芸術概論綱要」で知ることができます。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

「農民芸術概論綱要」の全ては知らなくとも、この一節を聞いたことがある人も多いでしょう。

「芸術概論」と記されていますから、確かにこれは賢治の芸術論であると捉えることもできるとは思います
…でも私は、ここで賢治が言わんとしている「芸術」とは、”現代に暮らす私たち思う芸術”とは異なるもの…芸術はこの世に於いて何をもたらすためにあるのか…、そこにあるものとしての芸術では無く、目で見たり手に取ることができないもの…芸術とは私たちの生命はすべてこの世という繋がりの網の目の上にあるということ…この世のあらゆる関係性を感じる為の術のことを言っているのだと思っています。
これはいわば宮沢賢治が「芸術」によって見ようとした世界観、言いかえれば、宗教観そのものであり、「芸術」とは存在するものでは無く、私である自分自身が宇宙の森羅万象と互いに響きあう為の心そのものである…ということを、「農民芸術概論綱要」をつうじて述べようとしているのだと理解しています。

「宇宙の森羅万象」…もちろん、私たち自身が宇宙の森羅万象の一つですが、この全体像を解明することはとても難しいこと、これを否定することはそれ以上に…いや全く不可能です。
宇宙の森羅万象…この世に存在する全ての繋がりそのものが私たちを生かしている生命の根源であると捉えていた賢治は、この芸術感覚を全ての人々が持つこと…取り戻すこと無くして、賢治が心象世界として描こうとした理想郷…イーハトーブは空想の世界を脱することはできないと考えていたのだと思います。

「イメージ」とは、今はまだここには存在しない空想世界かもしれません。…でも私は、イメージとは宇宙の森羅万象と繋がった時にしか現れないものだと思っています。
ようするに、真のイメージとは宇宙の森羅万象に呼応するはずのものであって、それはまた、自分以外の人の心もそうしたイメージに呼応して震えるということです。
「イメージの実現」とはこうした心の震動の重なりの結果でなくてはならないし、そうして実現したイメージは次のイメージに必ずや呼応するものだと思います。

賢治は友人宛の手紙の中で、「これからの宗教は芸術です。これからの芸術は宗教です。いくら字を並べても心にないものは てんで音の工合からちがう。頭が痛くなる。同じ痛くなるにしても無用に痛くなる。」と書いているそうです。

「心にないものは響かない…」
…あたりまえだけれど、そのとおりです。

私たちは誰しもが「心」を持っています。
そしてその心が何かに対して震えるという響きを感じる力も持っています。
この震えや震動を感じる瞬間を逃さないようにしたいと思います。

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