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Archive for the ‘RocketStoves’ Category

Rocket Stoves for Laprak Project
ネパール 天空の村・ラプラックにロケットストーブを届けるプロジェクト

救援活動カンパのお願い

2015年9月1日
Mountain tribes without borders〜国境なき山岳民族

◆◆◆Rocket Stoves for Laprak Project◆◆◆
ネパール・ラプラックロケットストーブ プロジェクト

救援活動カンパのお願い 

国境や境界線という意識を乗り越え、繋がりあい、惑星の未来を想像しようとする者たちを、Mountain tribes without borders 〜国境なき山岳民族と呼ぶことにしました。

今年4月に発生した、ネパール地震によって地盤が緩み、全村移転を決断したネパールの山村、ラプラックの人々を支援するために、Mountain tribes without borders 〜国境なき山岳民族 は、ラプラックにロケットストーブを届けるプロジェクトを始めました。

ロケットストーブ(RocketStoves)は、いまから30年ほど前、環境教育NGOによって、主に開発途上国や難民キャンプなど、料理の際に発生する煙による健康被害を減らすことを主目的として開発された燃焼構造です。
電気もガスも無いラプラックの人々にとって、薪は命を支える重要なエネルギーですが、日々必要な薪を確保することは危険が伴う重労働であると同時に、木が 切られることによって露出した山肌は土砂崩れが発生しやすくなるなど、これから長い時間がかかるであろう村の再建は、如何に持続的にエネルギーを確保する かが重要なテーマになることが予想されます。

ロケットストーブ式の燃焼方式を持った製品が既に商品化されてもいるのですが、単に製品を購入し配布するだけでは、複合的に絡みあった問題の解決にはならない気がします。
私たちはロケットストーブをラプラックと一緒につくりながら、これからのラプラックについて考えてみたい。ラプラックの人々と同じ山に暮らす私たちは国境や境界線という意識を乗り越え、この惑星の未来を想像したいと思います。

以下、Mountain tribes without borders 〜国境なき山岳民族からの、プロジェクトについてのお知らせとお願いです。

◆◆◆Rocket Stoves for Laprak Project◆◆◆
ネパール 天空の村・ラプラックにロケットストーブを届けるプロジェクト

救援活動カンパのお願い

2015年9月1日
Mountain tribes without borders〜国境なき山岳民族

今年、2015年4月25日、ネパールで発生した大きな地震を覚えているでしょうか。
日々、膨大な量の情報が飛び交ういまの日本では、ネパールで起こった大地震を忘れてはいないにしても、ネパールのその後の状況を気にかける人の数はとても少数であることは否めません。
でも考えてみるとそれは、あれからたった4年しか経っていない、いまもまだ続いている、東日本大震災のその後と同じ。未だ悲しみと不安が私たちの心に重く のしかかっているにも関わらず、既に過ぎ去った出来事として、悲しみ続けることも、立ち止まることも許されないような気配が満ちてきているような気がして なりません。

ネパールの地震が起きてすぐ、現地に駆けつけた災害救援NGOの友人から、地震によって村の地盤が緩み、移転を余儀なくされているラプラックでは、薪の確 保が日々の暮らしに欠かせないものの、危険が伴う重労働でもあることから、その手間を少しでも減らすことが村の再建にとっての重要な課題であり、そのため にロケットストーブが役立てられないだろうか、と相談がありました。

日頃、持続可能な暮らしをテーマに活動している私たちの経験と知識が少しでもネパールの人々に役立つのであればそれはもちろん嬉しい、でもそれは、被災し たネパールの人々のためだけでなく、あの日負った傷が癒えないまま、いまを、そしてこれからを懸命に生きようとしている人々が私たちのすぐそばにいること に気付く手立てにもなるはずです。私たちがラプラックで何ができるのか定かではありませんが、まずは一度、ロケットストーブを届けつつ、自分の目で見て感 じてくることが持続可能な未来へと繋がるのではと考えます。

Rocket stoves(ロケットストーブ)

ロケットストーブ(RocketStoves)は、いまから30年ほど前、環境教育NGOによって、主に開発途上国や難民キャンプなど、料理の際に発生す る煙による健康被害を減らすことを主目的として開発された燃焼構造(二次燃焼構造)の名称です。ロケットストーブ以外にも二次燃焼の構造は多数あります が、ロケットストーブの特徴は次の点にあると私たちは理解しています。
1:そこにあるもの…お金無くともそこにあるもの、身近な材料でつくるれること
2:そこにある力…熟練した技術を要しない、始めてつくる人でもつくれる簡単な構造
3:人から人へ…覚えた人が次に覚えたい人へ教えることによって広く普及させること
言い換えればそれは、お金が無くともつくることが可能な、みんなで一緒につくることを通じて、自分が生きているいまという時代を、社会全体の状況を知るこ とができる。これから(未来)をどうやって生きてゆけば良いのかについて学びあう、築きあう方法であるとも言えるのではないでしょうか。

Mountain tribes without borders〜国境なき山岳民族

国境なき山岳民族は、国境や境界線という意識を乗り越え、共に未来を想像しようとする想いを持ち、行動する個人の集まりです。お願いする救援カンパ金は、 ネパールラプラックに、ロケットストーブ燃焼構造を伝えるための支援他、ラプラック村再建の支援を行うための、渡航費、資材購入費、通信費等 に使わせて頂きます。
皆様のお力添えをお願い致します。

 『救援活動カンパ振込先』

【口座名】  国境なき山岳民族 (コッキョウナキサンガクミンゾク)

◆ゆうちょ銀行からの振込の場合
記号 11170 番号 13256621

◆他金融機関からの振込の場合
【店名】一一八(読み イチイチハチ)
【店番】118
【預金種目】 普通預金
【口座番号】 1325662
Mountain tribes without borders〜国境なき山岳民族
事務局代表:小池雅久
〒380-0843長野県長野市長門町1076-2 美学創造舎マゼコゼ 内 026-225-9380
mountain.tribes.nagano@gmail.com

facebook https://www.facebook.com/mountain.tribes.without.borders

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先日、美学創造舎マゼコゼで、「生命」「美しさ」についてを共に考え、共につくるためのワークショップとして、第1回「火の哲学~火の力」を行った。
第2回は、7月22日(火)10時~15時
「火と暮らし~木を燃やす」 

今回のワークショップは私の中にあり続けている疑問からスタートする。
長野に戻り暮らし始めてから私にたくさんの気付きをもたらしてくれたものの一つ…RocketStoves。
私にとってのRocketStovesの重要性とは、その機能性のみならず、目には見えないものを感じることができるものという重要性がある。…しかし、私の内にはその重要性を伝えきれていない…というジレンマが鬱積してしまった。
この状態のままであるのなら、RocketStovesに関するワークショップはやらないほうが良いのではないか…この疑問が今回のワークショップシリーズの発端だ。

ここ数年、またたく間に、ロケットストーブという名称が知れ渡り、全国各地でロケットストーブづくりのワークショップが多数開催されるようになった。
”ワークショップ”がつくり方講座…と、ほぼ同義語となっている現在、ロケットストーブワークショップの大半もまたロケットストーブのつくり方講座であるとも言える。

RocketStovesの作り方を覚えた人が次の人にその作り方を教えることができることは、RocketStovesにとっての大きな必要性であり、ここに異議を唱えるつもりはない。
だがしかし、RocketStovesがなぜ人から人へと伝えられる仕組みとなり得るのか…ここを抜きにRocketStovesは語れない。

RocketStovesの背景にあるもの…それは、私たちが生きるこの社会の「いま」
私たちが生きる『いま・ここ』とは、どんな『いま・ここ』であるのか…RocketStovesが目には見えない『いま・ここ』を感じる為の手立となり得るのか…RocketStovesの先にどんな未来を想像することができるのか…
今回シリーズで開催するワークショップは、単に作り方を伝えるのではなく、まずは私がRocketStovesと関わることによって見えてきたこと、私が感じる『いま・ここ』から話し始めてみようと思う。

RocketStovesが開発された背景には、発展途上国における健康被害、熱帯地域を中心とした急激な人口増加問題、エネルギー問題があるが、こうした問題はすべて、いま世界規模で深刻化する『貧困問題』に集約される。
こうした深刻な問題の解決方法の一つとしてとして1982年頃にアメリカのNGOによって研究開発されたRocketStoves。
その基本構造は実に単純でありながら、高度な熱力学によって導き出された科学的根拠を携えている。

だからと言って、なぜ いま、RocketStovesなのか…
ここを考えるために、ワークショップでは、「生命」「美しさ」とは何か…「火とは何か」をRocketStovesについて考える為のきっかけとして取り上げる。
そしてまず第1回「火の哲学~火の力」では、私が最近書いた文章…「ネアンデルタールの火」をテキストとして、私に想像力とは何か…についての大きな気付きを与えてくれた、フランスの詩人、哲学者であるガストンバシュラールに触れることにした。

赤々と燃える焚き火。
その炎を見つめながら薪が爆ぜる音を聞いていると、かつて狩猟と採取によって暮らしていた人間と現代に生きる私との間には、いったいどれほどの違いがあるのだろうかという想いが沸き起こる。(ネアンデルタールの火「火の力」)

想像力とは何か…私はなぜ想像するのか。

「意思よりも生の飛躍そのものよりも、より以上に心的生産の力そのものである。心的には、われわれはわれわれの夢想によってつくられるのだ」(ガストン・バシュラール『火の精神分析』p.181)

バシュラールは、見なれないものを目にして驚いたり、予期せぬ動きや構造に触発されそこにあるものとは別のモノやコトへと思いが膨らんでゆく…そのような時に働く想像力を「形式的想像力」とし、これに対して、燃えさかる炎を見て、その美しさに魅入られたり、川面のせせらぎや、水の動きに心が奪われる…といった、物質の直接的なイメージによって、わたしたちの想像力がかきたてられ、さらにその奥底へと意識が開かれてゆく時に働く想像力を「物質的想像力」と呼んだ。
ものの多様性や、色や形に美しさを感じたことを発端に、そこからさらなる美しさを探し求めようと外へと向かう「形式的想像力」と比較すると、「物質的想像力」は、はるかに内省的で、物質に内在する原初的なものや永遠的なものを求め、存在に対する深い考察を促してゆくものであると考えた。
さらにバシュラールは、この「物質的想像力」は、古代からこの世の四元素(エレメント)として捉えられてきた、火、空気、水、大地と深く関係しているとして、想像力の領域における「四元素の法則」が確立できると主張する。

RocketStovesというものめずらしさ、多様性や可能性が人を惹きつけること。RocketStovesが人の想像力を掻き立てることは、この社会における貴重な可能性であると思う…。

市場に対し次から次へと生み出される新商品や新製品は、私たちの想像力のうちの「形式的想像力」を掻き立てる…とも言える。
もちろん「形式的想像力」が、私たちにとって欠かすことのできない重要な想像力ではあるものの、たとえば現在の学校教育における図画工作や美術といった学びによって育まれる想像力が「形式的想像力」の育みに傾きすぎていやしないだろうか。
そこには何かが足りない…そう思うのは私だけなのだろうか。
バシュラールの言うところの、「物質的想像力」の育み…
美術やArtはそれを育むことができるのであろうか。
私にはRocketStovesの中に…、そこで燃える火の中に、物質的想像力を育む何かがあるような気がしてならないのだが…。

科学における普遍性に裏打ちされた社会に生きる私たちは、ともすれば、見たことも…感じることもできないことさえも、科学によって検証されている…と信じて疑うことができなくなってしまう。
しかし、科学によってつくられた認識…科学的な自然法則と、私たちが実際に手で触ることのできる自然の法則…との間には深い断絶がありはしないだろうか…。
ここに橋を掛けるにはどうすれば良いのか。

RocketStovesがその橋となり得るのかどうかはわからない…。
しかし私はRocketStovesに内在する原始的なもの、永遠的なものに意識を向けてみようと思う。
そこには確実に、水と空気と大地によって育てられた木が燃えているという事実が、そこに火がある。

全ての存在に対する深い考察が育む、物質的想像力。
自らの内にあるであろう原始的なもの、永遠的なものを感じ、想像しながら生きたいと思う。

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フィリピンの首都、メトロマニラの北西部に位置する世界有数の人口密集地帯 トンド。
かつてここには、通称、スモーキー・マウンテンと呼ばれるごみの最終処分場があったことで、周辺はスラム(poor aria)化し、現在に至ってもなお、トンドには多くのスラムが存在している。

昨年、東京三鷹市にあるヤドカリハウスの山田征さんから、私が自作しているTLUD(Woodgas stove)が、トンドで暮らすurban poorの人々の支援策として使えないだろうか…と相談を受け、今年はじめ、2種類のTLUD Stovesを、トンドに行く山田さんに持って行ってもらうことにした。
その時は、実際に火を点けて使ってみることができなかったということだったが、先日、トンドで活動する支援団体の方から私宛のお礼と現状報告のお手紙を頂いた。

手紙には、トンドの生活支援策として有効な手立てとしたい…とのことが書かれていたが、問題点として、送ってもらったStovesにあるような綺麗な円形の穴をあける道具が無い…と書かれていた。

確かに…私が送ったTLUDは、ペンキ缶を改造したものと、自動車オイルが入っていたペール缶を改造したものの2タイプで、どちらの材料も廃材で事足りる…とは言え、加工には金切ハサミとペンチ、電気ドリル、数種のドリル刃、そして、大きな穴を開けることのできる、ホールソ-という特殊な刃を用いていた…。
私は、トンドなら廃材…ペンキ缶やペール缶はいくらでも手に入るはずだし、燃料として燃やす木屑や紙は幾らでも手に入るだろうし、これだけ簡単な仕組みなら後はどうにかなるだろう…と思っていた。
がしかし、自作のTLUDとは言え私の作ったStovesは日本製、穴の大きさや形状も日本製なのだ…。

そもそも私がロケットストーブやTLUDに注目するようになったのは、そこにある材料とそこにある力でつくる力を持つことによって、いま自分たちが何処にいるのかを知る手立てとなるのではないか…と思ったからだった。
完璧な機能性はさして重要なことでは無い…。
何よりも、生きる力とは何であるのかを教えてくれるものであること…そのことこそが最も重要なのだ。

私にとって、東南アジア…とりわけ、フィリピンは私の思考性にとって極めて重要だ。
いままで、トンドをはじめ、私がフィリピンから学ぶことはあれど、教えることは何も無いと思っていた。
…別の言い方をすれば、私の国…日本という国の歩みに生じた歪がフィリピンを通じて見えてくると言うことなのだ。

丸い綺麗な穴を開けることができるのが日本。
私は日本という国に生まれ、今もその国から考えている。

綺麗な穴など開ける必要は無い。
生命とは、それほど弱いものでは無いのだと、私はフィリピンに暮らす人々から教わったのだ。

 

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信州、白馬村落倉高原(栂池スキー場の下部)にある、「深山の雪」で、
持続可能な宿づくり応援団(『たぁくらたぁ』編集部&小池雅久) 主催の
ロケットストーブ ワークショップを開催します。

「深山の雪」は、3・11の津波で家族(妻、次女、父)を失い、福島第一原発の事故によって原発がある福島県大熊町から、信州 白馬村へと避難してきた木村紀夫さんと長女、そして愛犬ベルが共に生活を始めた場所の名称。
この建物が元ペンションだったとは言え、これまで宿経営もしたことが無い木村さん家族が、これからこの雪深い山で、宿をしながら暮らしてゆくためには、たくさんの乗り越えなければならない課題を抱えている。

たぁくらたぁ編集長からは、木村さんのことや福島のことを聞いてはいたものの、前々回号の特集記事で木村さんの言葉をはじめて知った。

木村さんは、冬になれば2Mを越す雪が積もる白馬に暮らしながら、除雪機もブルトーザーも使わずに、ママさんダンプ(プラスチック製の軽い手動雪かき道具)とスコップで除雪しているという…。

「可能な限りエネルギーを使わないということに対しては、意地になっている。
事故を起こした原発が立地していた町の住民としては、何らかの形で責任?を取らなければならない。エネルギーが無くても生きていけますよってところを見せたいところだが、こんな辛いことを好んでやる奴はいない。みんな楽をしたいに違いない。私もそうだから、みんなもそのはずだ。辛いことを続けていくのは、ほんとに辛い。楽してできる省エネを考えて実践しなければ、誰も付いてこないだろう。こういう責任の取り方は、知恵が必要だ。…」

木村さんのこの言葉を聞いた時、私自身も心のずっと奥で 責任? を取らなければならない…と思っていることに気が付いた。
もちろん、木村さんと同じ経験を私がしたわけでは無い。
ならば、その責任?とはいったい何なのか。
そこには、私たちがいま、目を背けてはならないこと…がある。
それはいったい何なのか。
…。
震災による痛み、福島の原発事故の傷みを言葉にすることはとても難しい…。
だからこそ、これからの社会を持続可能にするために私たちに何ができるのかを、木村さんが始める宿「深山の雪」から、共にこの目標に向かって歩きはじめることには極めて大きな意味があるのだと私は思っている。

ワークショップでは、ロケットストーブが登場した背景に目を向けながら、最近注目されつつあるウッドガスストーブ「TLUDストーブ」を各自でつくり、木村さんの宿を持続可能な場にしていくための可能性をみんなで話し合って探ります。

※ワークショップで制作する材料の手配の関係があり、ウッドガスストーブ制作については、予約制のみとさせて頂きます。20名程度となります。

◆◆ロケットストーブ ワークショップ◆◆
「いろいろあっても 共にあるきつづける」

◆日時:10月26日(土)

▽第1部 13時~16時
ストーブづくり、宿の構想づくり(コーディネーター・小池雅久)
▽第2部 16時30分~19時
いっしょにTLUDで夕食づくり、夕食
▽第3部 19時~21時
木村紀夫さんの話と宿のビジョン

◆場所:深山の雪(白馬村北城落倉14718-229 電話090-3644-8722)

◆参加費
第1部 ¥1500 (TLUDストーブの材料費込み)
第2部 ¥1000 (夕食代)
第3部 無料(ここから参加する人は500円)
宿泊  無料(相部屋)
●すべて要予約(定員は20人くらい)

主催 持続可能な宿づくり応援団(『たぁくらたぁ』編集部&小池雅久)

◆予約受付:026-225-9380
(応援団事務局 カフェマゼコゼ)

連絡先 080-5147-0019(野池)
090-8505-1280(小池)

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2012年12月15日 東京都国立市でのロケットストーブWS

RIKI-TRIBAL SUSTAINABLE ART WORKS
Rocket Stoves & Biomass Cooking Stoves Workshop

「ClockType RocketMssHeater Ver.2012」

東京都国立市で開催した『畑の家』WS報告の最終回です。

今年夏…岩手県葛巻町にある「森と風のがっこう」で「森のアトリエWS」を行いました。このWSは森と風のがっこうが昨年から行っている、”子育てと循環の森プロジェクト”を進めるにあたって開催するWSの一つで、森のアトリエは、森と人をつなぐ為の中心的な場となるところ。この森のアトリエのイメージは『森のえほん図書館』…「絵本」が森と人を緩やかにつないでいってくれることでしょう。
WSでは、この森のアトリエ本棚と共に、このアトリエを暖房するためのロケットストーブヒーターをつくりました。
真冬にはマイナス25℃近くまで下がる森風には薪ストーブは欠かせません。
10月半ばから4月いっぱい…実に一年の半分以上が冬であるここでは、大切な薪を如何に効率良く燃焼させるかは、ここでの暮らしにとっての最も身近なエネルギー問題でもあるのです。

薪の種類や質、ストーブの出来によって違いはありますが、いわゆる焚き火で燃やす薪の量を1とした場合、ロケットストーブでは少なくとも1/2…場合によっては1/5まで薪の量を減らすことができるとも言われています。
この薪の量が減る最も大きな理由は、”煙を燃やす”ことのできる燃焼のしくみにあります。この煙を燃やす燃焼構造(二次燃焼システム)は、ロケットストーブに限らず、多くの市販されている薪ストーブにも採用されているしくみ…単純に薪の燃焼効率だけの比較をすれば、巨額を投じて設計・制作された、薪ストーブメーカーのストーブの方が、手づくりロケットストーブなんかよりもずっと燃費が良いのはあたりまえかもしれません。

薪ストーブというと燃費ばかりを気にしがちですが、ロケットストーブ構造が考案された目的性はそもそも燃費の向上だけを目的としていたのでは無かったことを私たちは忘れがち…知らない人も多いと思います。

もちろん、ロケットストーブの性能をより向上させることが悪いとは言えません。
性能を高め、この燃焼構造をさらに付き詰めて行けば、もしかするとやがては、ストーブメーカーのストーブと何ら変わらない製品にまで進化してゆくのかもしれません。
…でも、そうなることについてあれこれ考えてみると…メーカー制の薪ストーブにとは違う…ロケットストーブだからこそ可能なことが、実にたくさんあることに気付きます。…でも私がいま、そうした可能性について話してしまうことは結局、ロケットストーブの可能性を摘み取ってしまうような…
ロケットストーブの性能だけを高めてゆくことと同じような気もします。

あえて言うとすれば、隙間だらけなところがロケットストーブの最大の魅力…この隙間があるからこそ、ロケットストーブはたくさんの人々を魅了するのだと思うのですが…。

「ああ~~なんだよ~!全然燃えね~じゃん…」
「やった~!!火がついた!」
「おっ!煙が少ない!」
「薪拾いにいかなきゃ…」

いま、この国で暮らしていると、ついつい忘れがちなことがたくさんあります。
でもその忘れがちなことこそが、私たちがこの世界に生きるみんなと一緒に生き続ける為に最も必要なことだと私は思います。

写真①:森と風のがっこう
「森のアトリエ」のロケットストーブマスヒーター+ヒートベンチ
写真②:畑の家WS 時計型 改 ロケットストーブヒーター制作中
写真③:ClockType RocketMssHeater Ver.2012 Ver2012
写真④:もろもろ

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RIKI-TRIBAL SUSTAINABLE ART WORKS
Rocket Stoves & Biomass Cooking Stoves Workshop

先週の土曜日に開催した、『畑の家』でのWSのメインテーマは、畑の家を暖房するための“ロケットストーブヒーター”をつくることでしたが、その前に、「煙が燃える?」についてもうちょっと詳しく見てもらいたい…と思って、
自作 TLUD Stovesを使ってみてもらうことにしました。

TLUDは、Top Lit Up Draftの略です。
…とは言っても、なんのことだかわかりませんね・・・。
TLUD Stovesは、Woodgas Stovesの一つ
木材などのバイオマス資源が燃える際に発生する可燃性ガスを燃焼させる驚き桃の木の優れものストーブです。

Rocket StovesもTLUDも、
①煙を燃やす燃焼構造(二次燃焼)
②身近な材料で自作可能
である点からするとかなり似ている兄弟型ストーブですが、とは言え…それぞれには長所短所があって、どちらが優れているかという答えは出しにくいとは思います。
ヒーターとして使うのなら、ロケットストーブ
コンパクト性では断然、TLUD
といった感じですが、個人的にはTLUDってすげ~じゃん!…といったところです。

そしてなにより、TLUDの最大の特徴は、煙を燃焼させることによって「バイオ炭:Biochar」ができることです。
…言い換えると、バイオ炭がつくられる過程で発生するガスを燃料として燃やすのがTLUD Stoves です。

…と書き出してしましましたが、「バイオ炭(Biochar)」とはじめて聞く人も多いかもしれませんね。

バイオ炭(Biochar)とは、木材や植物などのバイオマス燃料を、酸素の少ない状態で加熱し熱分解を経て得られる炭素に富んだ物質のこと…ようするに炭のことですが、備長炭など、主に調理用燃料として使われるような木炭をはじめ、有機農業などで用いられたり、土壌改良材として用いられる籾殻燻炭などもみなバイオ炭=Biocharです。
このバイオ炭(Biochar)は、『炭素循環』という概念と大きく関係しますが、この炭素循環を促す装置の一つがTLUDなのです。

バイオ炭(biochar)炭素循環についての参考
「亀岡カーボンマイナスプロジェクト」
http://www.6minus.jp/carbon/index.php

TLUDストーブ本体の中に燃料として入れた木片の上部に火がつくと同時に木片からは可燃性ガスが発生します。この可燃性ガスに、きっかけとなる火によって温められた空気が混じりあうことによってWoodgasが燃焼し始めます。
Woodgasが燃焼することによって、燃料となる木片は酸素の少ない状態で加熱され、熱分解を起こしながら、可燃性ガスが燃え尽きると炭へと変化します。
この段階で酸素を完全に遮断すればバイオ炭(Biochar)となり、このままさらに酸素を送り続ければ、炭が燃え尽きるまで燃え続けます。

地球上の炭素量…二酸化炭素量が増加することは、地球環境に悪影響を与えることは既に周知のとおりですが、バイオマス燃料をTLUDのような装置を使うことによってバイオ炭をつくることが可能で、地球上の炭素を長期にわたって(数千~数万年と考えられている)固定することが可能になると同時に、バイオ炭を土壌改良に持ちいることによって、土壌の保水性や透水性、肥料保持性を高めることも期待できるのです。
土壌が元気になれば、植物が良く育つということですね。

日本は間伐や伐採を必要とされた山…林業従事者が減り放置されたままの森林が無数にあります。
こうした深刻な林業問題ではあっても、こうした発想の転換によって、資源の宝庫として考えることもできるでしょう。

身近な材料で誰にでもつくることのできるTLUDが、これからの未来をつくる大きなきっかけになるかもしれません。
一家に一台、TLUD!いかがですか。

写真:お化粧し直した、我が家のロケットストーブヒーター
と、TLUDたち
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先週末の土曜日、RIKI-TRIBAL SUSTAINABLE ART WORKS
は、Rocket Stoves & Biomass Cooking Stoves Workshop
『 畑の家 』の ロケットストーブ ワークショップ を開催しました。

午前中は子ども向けWS
今年はあちらこちらで、Rocket StovesWSを開催してきましたが、子ども向けに開催するのは今回が初めてです。
正直なところ、子どもに Rocket Stovesについて伝えるのは難しい…というか…、そもそもRocket Stovesという燃焼構造が如何に優れているか…なんてことに興味を抱く子どもがいるとは思えません。
焚き火することすら、はばかれるようになってしまったこの国では、火は次第に暮らしから遠退いてしまっています。

火は私たちにとって欠かすことのできないものであるいっぽう、私たちの想像をはるかに超える力であることを忘れてはならないと思います。
かつて縄文人が暮らしていた竪穴式住居の中心には決して絶やすことなく火が焚かれ続けていたと考えられているそうですが、様々な側面から当時の遺跡を調査した結果、食料の調理の殆どは家の中では行われずに家の外で行われていたということも解ってきたそうです。
…おそらくその時代に生きた人々にとって「火」は何よりも大切なものであって、「火」を雨や風から守る為の場所として住居を用意し、その「火」と共に暮らし続けることによって、火と生命が直結しているという意識を常に人々が抱くことができていたということなのかもしれません。
やがてこの家の中心で燃える火の存在が神棚へと変化していったと考えることもできるようですが、いまや神棚がある家すら少なくなってしまったこともまた、火と私たちの生命が遠退いたという現れなのかもしれません。

薪に火が上手く点けられなければ、いくらRocket Stovesであろうと煙たくて目が痛くなります。
火が点けば煙が消える…それがRocket Stovesの優れた燃焼構造なのですが、それが如何に優れているかは、焚き火の煙が目に沁みた経験をした人にしか解らないはずです。

…ということで、子どもに手伝ってもらって赤レンガを積んでRocket Stovesをつくりました。
写真がそれ。(写真は、佐藤ゆかりさんから拝借しました。)

「燃えないよ~煙たいよ~」
そりゃぁそうです…そんなに薪を突っ込みまくったら、空気が入らなくて火が消えちゃいます。
…でもそんなことは教えてやりませんけど…。

Rocket Stovesを最も早く、そして最も簡単なつくり方が煉瓦ブロックを用いる方法。
この構造がRocket Stovesにとっての核心部です。
煙を燃焼させる為に必要な温度は約690℃~750℃ほどなので、800~950℃で組成された素焼き煉瓦(いわゆる赤レンガ)で耐火性能は十分です。世界中のあちこちでは日干し煉瓦(天日乾燥粘土ブロック)でRocket Stovesをつくっているところもたくさんあります。

参考:How to Make a 16 Brick Rocket Stove
…Rocket Stovesの開発者 Dr. Larry WiniarskiによるWorkshop

次は、TLUD(WoodGas Stoves) へと続きます。

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